首肩こり自律神経専門マッサージ治療室アンベリール
朝起きた時に感じる首こり
更新日:2018年2月10日
首肩こりがある人の中で「朝起きた時に首がこっている」と感じている人は意外に多いものです。そうした方の中には、整体院で首の骨がズレているのが原因と指摘されたり、歯医者さんで噛み合わせが悪いのが原因と指摘され、それぞれで矯正治療を行っている方も多いようです。また自分でネット情報を調べて、枕が合ってないのが原因と考えて様々な形の枕を試してみたり、マウスピースを購入して試している方もいらっしゃるようです。
もちろんそうしたことが原因である可能性もあるでしょうし、事実それらの方法で改善されていることも多いと思います。一方、そうした処置をしても「朝起きたときに感じる首こり」が取れない方もアンベリールには多くいらっしゃいます。
私はこの「朝起きた時に首がこっている」もっとも大きな原因は、やはり自律神経の不調にあると考えています。その不調というのは、睡眠中に本来強く働くはずの無い交感神経が過度に働いてしまうことで、身体の緊張硬直生んでいる。このとき身体の中で最も力の入るの筋肉が “食いしばる時に使う首周りの筋肉” なのです。この筋肉が長時間にわたって強く収縮し続けることの疲労度を知りたければ、起きている時に30分でも食いしばり続けてみれば解ります。そうとう疲れますし30分など持ちません。睡眠時は少なくともその数倍の時間に渡ってもっと強く食いしばり続けている可能性はありますから、朝起きた時に首周りがだるく疲れているのも当然のことです。
また同じ原因での症状に「起きてからしばらく首が固まって動かない」ということもあり、それが酷くなれば「寝違い」が起きることもあります。また「歯軋り」や「寝ても疲れが取れない」という全身硬直も起きます。ちなみにこうした全身の硬直感が究極的に強くなると、身体全部の筋肉がコントロールできないほど硬直して俗に言う “金縛り” といった状態となるのです。
よってこれらを改善させる最善の方法は、何より睡眠に入る前に昼間強く働いていた交感神経を夜にはきちんと鎮め、副交感神経を高めさせて睡眠に入る準備をしておくことです。そうして睡眠時に働くべき自律神経本来の働きにしてから眠りに就けば、身体の力は抜けて朝にコリを感じるようなことはなく、疲労回復や免疫力も強くなる身体つくりができるはずです。
問題はその「睡眠に入る前に交感神経の働きをきちんと鎮め、副交感神経の働きを高めさせる方法」なのですが、これは書くとまた少し長くなるので、また別の機会に改めて書きたいと思います。