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  • 執筆者の写真首肩こり自律神経専門マッサージ治療室アンベリール

自律神経を安定させる為に~夕方以降は約2000Kの光を積極的に取り入れる~

-----【ここまでの要点】-----------------

自律神経は体内環境の情報や外界からの刺激に応じて、自分の意思には関係なく働いてくれるものである。よってその自律神経の働きは意図的に直接コントロールすることはできないが、この体内環境の情報や外界からの刺激を意図的にコントロールすることで、間接的に自律神経をコントロールすることができる。

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前回のブログでは、光の色温度と光の情報が身体に与える影響についてお話しました。そしてその中でも、私が特に重要視しているのが自然界で言えば夕日のようなオレンジ色の色温度(約2000K)であることをお話しました。



私が自律神経というものに興味を持って治療を始めた時からの持論に『文明が進むごとに動物本能的な働きをする自律神経の不調は大きくなっていく』というのがありますが、この光情報については正にそれを代表したものと言えます。それは(主に都会での生活になってはしまいますが) 夕日や夕暮れの空などを目にする機会が少なくなった現代の生活スタイルや社会環境において、この約2000Kの光情報が明らかに不足しています。そしてこのことが不眠症の増加の原因の一端にあると私は考えているからです。



そこで私は『自律神経を安定させるために』として次のことをおススメしています。

『夕方以降には約2000Kの光情報を積極的に取り入れる。』


これにはいくつか方法はありますが、先ほど言ったように現代の生活スタイルで自然光からこの情報を得るのは難しくなっていますから、人工でそれを補います。例えば白熱電球色のランプは2800Kの光情報を持つので、それを利用するのが最も簡単と言えます。


日当たりの良い部屋で昼間は電気を付けずに過ごせる、あるいは日中は出かけて部屋にいることが無いという方ならば、いっそのこと部屋全部の照明を白熱電球色に変えれば済みます。もしも日当たりのよくない部屋であれば、夕方以降用に白熱電球色のランプを入れた間接照明的な器具を数個置き、夕方以降はそれだけを使って過ごすのもいいでしょう。この時、理想的なのは調光機能がついている照明器具を利用することで、夜が深くなるごとに光を落としていくと、自律神経による睡眠の準備がより効果的に行われると思います。


またこれはおススメという訳ではありませんが、最も効き目がある人工光が “ロウソクの炎” です。このロウソクの炎は夕日と同じ約2000Kの色温度を持つだけではなく、しかもこの炎の揺れが究極の癒し刺激として知られる『1/f ゆらぎ』となるので、この炎をぼんやりと見ているだけで高ぶった交感神経を鎮静化させることができるのです。


皆さんの中にも、ロウソクの炎を見ていて気持が安らいだ、気持が落ち着いた、眠気が襲ってきた、といった経験はないでしょうか?この炎の揺れにはそうした効果が隠されているのです。

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※このロウソクの炎は、ご利用をおススメしているものではありません!そのまま寝てしまったり、ロウソクが倒れてしまったり、周りに引火物があると火災の原因となります。

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最後に・・・

健康ブーム以降、多くの方が『ビタミン不足だから・・・ミネラル不足だから・・・カルシウム不足だから・・・』といって、そうしたものが入っている食物を積極的に摂ったり、ビタミン○個分などと表された飲み物を摂ったり、サプリメントを飲んだりしています。もちろん健康意識をもつことを悪いとは言いません。しかしこうした光情報も身体にとっては同じぐらい大事な栄養分であることをもっと意識すべきで、食糧難ではなく飽食で電子機器が蔓延する現代においてはビタミンやカルシウムを気にするよりも、この光情報の栄養不足こそ、よほど深刻な問題であるかもしれないと私は思っています。




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