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  • 執筆者の写真首肩こり自律神経専門マッサージ治療室アンベリール

自律神経の不調を引き起こす①自然環境ストレス

---- 【前回ブログの要点】 ---------------------------

自律神経の不調を引き起こすストレスは“原型的”ストレスとして【①自然環境ストレス ②社会環境ストレス ③個人環境ストレス】に大別され、これらは単独または相互的に絡まり新たな“現代(文明)的ストレス”を形成することがある。対処するにはそのストレスの形を知ることが肝要である。

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ということで、今日は前回ブログの続きで①自然環境ストレスについてです。


自然環境ストレスとして、まずその要因に上げられるのは急激な温度変化、湿度変化、気圧変化です。自律神経の働きは周期に忠実なので、これら急激な変化は一年という大きなサイクルでも、一ヶ月、一日というサイクルでも起こりうるものです。


例えば一年というサイクルで自律神経の働きをみた時、冬は交感神経が活発に働き、夏では副交感神経が活発に働くのが基本となりますので、交感神経が強く働くことで引き起こされる首肩こりは冬が最も辛い季節といえます。また夏になるとやたらと昼間に眠気が襲ってくることなどがありますが、これは副交感神経の強い働きによるものと言えます。そしてその間にある春や秋は自律神経にとっても働きの衣替え的な季節に位置し、春では冬に活発に働いていた交感神経の働きから夏に活発に働く副交感神経へとスイッチしていく季節となり、秋はこの逆となります。


これを踏まえて、一年のうち最も自律神経の働きが不安定になり体調不良が現れやすい季節は?

ヒントは先に申し上げた“原型的”ストレスである温度変化、湿度変化、気圧変化が最も現れる季節です。



そうです、正解は春秋といった季節です。人は大昔から『季節の変わり目には体調を崩しやすい』ということを経験的に知り、長い間言い伝えられてきてるので皆さんもピンとくるのではないでしょうか。



しかし問題はここからです・・・・



再三にわたって私が 『 “原型的”ストレス 』という言葉を使っているのは、これらはあくまで “超自然環境ストレス”の場合の話です。しかし先に言ったようにこの超自然環境ストレスも、次に話す②社会環境ストレスと相互的に絡まると新たな “現代(文明)的ストレス” へと変化するのです。


その最たるものが冷暖房の普及による非自然的な急激な温度差ストレスでしょう。とりわけ冷房によるものは深刻で、冷房を利用する夏は室内や車内を20数度まで下げて過ごしますが、外はコンクリートやアスファルトの輻射熱によって30数度まで上昇しています。この温度差はおおよそ10度!原始的かつ動物本能的な働きをする自律神経にはとても対処できる温度差ではありません。当然この急激な温度差によるストレスは身体の様々な不調を生むことになります。


ちなみに超自然的なストレスの中には、地震や台風、洪水、最近多い火山の噴火や積雪などがあります。さて次回は②社会環境ストレスとなります。



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