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  • 執筆者の写真首肩こり自律神経専門マッサージ治療室アンベリール

遺伝的体質による自律神経の不調

以前のブログ【『性格』と『気質』によって起こる首肩こり 】で、 初回トライアルにおいて施術をする時に、私が首肩の筋肉の緊張硬直状態と共に気をつけてみるのが「性格と気質」であることを書きました。その理由は性格と気質が自律神経に大きな影響を与えるからなのですが、この気質においては特に基本的に自律神経の働きが弱いという遺伝的体質の一つとして受け継がれる場合が少なくありません。



現在アンベリールにいらっしゃっている30代前半の女性の方(仮称Aさん)の例なのですが、Aさんが初回トライアルでいらした時、単なるデスクワークによる疲労よりも、この『性格的・気質的緊張』が起因した自律神経の不調が酷い首肩こりと頭痛の原因であることはすぐに解りました。そしてお話を聞いていく中でそれを引き起こしている最大のストレス原因が6歳の長男の育児にあることも解りました。

そのストレスは要約すると以下のようなものでした。

  • 保育園の頃から通学する時間になると泣き出し、私から離れようとしない。それが毎朝続き、最近では「お腹が痛い」といったり、吐く素振りまでするようになった。

  • 今も赤ちゃん帰りのように甘えてくるので次男(1歳)の世話に支障が出る。

  • 同年の子と比べて華奢で食が細く、なかなかご飯を食べてくれない

  • 以前こうしたイライラが積もって爆発し、自分でも驚くほど子供に怒りをぶつけてしまったことがあり、その時の恐れた子供の顔が忘れられず、子育てをしていく自信を失い自己嫌悪に陥っている。

ここで私が気になったのは、そのAさん(お母さん)の方ではなく、お子さんのほうでした。というのも、それが今回のブログのテーマにもなっていることなのですが、このお子さんは単なる甘えや我がままでそうなっているのではなく、遺伝的気質が起因した自律神経の弱い体質である可能性があるからなのです。だとするならば、このお子さんが言っていた腹痛や吐き気嘔吐などは仮病ではなく自律神経の不調を表す症状として実際に起きているものということになるので、母親にそれを疑われ叱られているとするならば、お子さんのストレスも相当なもののはずです。


実はこうしたことは2歳~10歳ぐらいの子供にはよく起こる「自家中毒症」と呼ばれるものである可能性もあります。しかしこの自家中毒症は通常のレベルなら、けして病気と言うことではなく、10歳を過ぎる頃には自律神経の働きも安定し、自然と無くなっていくものなので心配はなく、そうした気質を生まれ持った一時の弱さとして理解してあげる必要があります。


Aさんにもそうしたことを理解してもらい、今後はそのことを “その子の遺伝的な気質による体質として捉え” けして威圧的に叱ることなく優しく見守るようお伝えしました。それは(暴論にも聞こえるかもしれませんが)母親が無理をしてでも自分の感情を抑えてすべきことだと。なぜなからば、そうした子は概ね繊細な気質をもっているため、母親からぶつけられた怒りへの恐怖感や愛情の喪失感は(これは自然に無くなるものではない) 経験として記憶され、その後の性格形成に大きな影響を与えるからなのです。


Aさんにはそうしたことも理解してもらい、今後そのようなことの無いようお願いしました。その代わりというわけでもないのですが、Aさんご自身のそうした抑えた感情のストレスや他の精神的ストレスは、首肩こり頭痛といった体調不良の改善と共にアンベリールに任せて頂いております。



今まだ施術継続中のことではありますが、最近ではお子さんに対するイライラや不安はゼロではないにしても大幅に軽減し、むやみに叱ることもなくなったのでお子さんも怯えることなく穏やかになってきているようです。またその変化に安心したこともあるのか、その方のストレスも軽減し、体調も良好となってきているようです。



考えてみれば、自分の気質を引き継いだ子供のそうした部分にイライラして怒り、それがまた自分のストレスを生み出しているというのは何ともやりきれないことですからね。




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