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  • 執筆者の写真首肩こり自律神経専門マッサージ治療室アンベリール

身体的ストレスへの対処~生活のリズムを保つ~

--- 【これまでのブログの流れ】 ---------------------------

これまで『自律神経の不調を引き起こすストレス』についての分類を書き、そして前回、前々回はそのうちの『精神的ストレスへの対処法』を書きました。

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そして今回は『身体的ストレスへの対処』です。この身体的ストレスには、これまで分類してきた中の『自然環境ストレス』から発生することが多いものです。


この自然環境から受ける身体的ストレスにおいて最も注意しなければならないのは、生活のリズムが崩れれることです。逆に言えばそのストレスへの対処として真っ先にするべきことは、生活のリズムを戻すことになります。特に「眠る」「食べる」といった最もベーシックな部分は早急に確保しなければならないものです。


例えば 3.11 東日本大震災などに代表されるような大きな地震では、その一次ストレスとしてまず真っ先に自然環境ストレス特有のものとして、理性や知性といった高度な働きを司る大脳新皮質系よりも、不安や恐怖といった情動を引き起こし、食欲や睡眠など動物本能的働きを司る大脳辺縁系に対して大きなストレスを与えます。恐怖や不安から眠りや食欲は阻害され生活のリズムも崩れますから、自律神経の働きは混乱し、次なる体調不良を生んでいくこととなります。


話は少しそれますが、私が大好きな北野武氏は震災後すぐに歌手やお笑い芸人さんたちが「我々に出来ることは歌うこと、芸をすること。被災者を歌で、笑いで元気にしたい」とこぞって表明する傾向に対して「そんな時に歌や笑いを持っていっても、それはやってる側の自己満足にしかならない。人は安心して眠れて、お腹いっぱい食べれて、それから笑えるんだ」というようなことを仰っていました。確かにこうした自然環境ストレスも必ず社会環境ストレスや個人環境ストレスといった二次的ストレスに移行し、精神的ストレスが大きくなっていきます。前回私も書いた「笑うことが精神的ストレスの対処になる」というのも、こうした自然災害ストレスの場合は、一次ストレスが除かれてからのことです。何よりまずは生活のリズムを整えることが肝要であり、北野武氏の言はまさに「至言」といえます。


こうした震災など大きな自然環境ストレスでなくとも、昼夜逆転の生活や不規則な生活といった日常は自律神経に大きなストレスを与えます。こうしたことで起きる様々な不調には、まず何より生活のリズムを自律神経本来の働きに合わせ一定化することが大切です。少なくとも食べる時間と寝る時間を毎日同じにするだけでも効果は出てくるはずです。



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