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  • 執筆者の写真首肩こり自律神経専門マッサージ治療室アンベリール

「自律神経の不調」は進化の代償

更新日:2018年2月7日

私はこの仕事を始めて20数年、一貫して「現代の首肩こりは #自律神経 の不調が原因」という理論を崩していませんが、少々乱暴な言い方をすれば首肩こりに限らず「現代のあらゆる身体の不調は、つまるところ自律神経の不調に起因する」と考えることさえあります。


人間の脳には進化とともに発達してきた大脳新皮質系と、初期段階から形成された言わば動物本能的な大脳辺縁系があり、自律神経はこのうちの大脳辺縁系の一部に支配されています。大脳新皮質系では知性や理性や思考など生き物として高度な働きを司るのに対し、大脳辺縁系では怒りや恐怖や不安などの情動、食欲や性欲や体温調整や睡眠など動物本能的に最もベーシックな働きを司っています。そして自律神経においては体内情報のほか、温度や光、匂いや音をはじめとした外界の刺激などの情報にもとづいて各種臓器や器官を適切に働かせたり、ホルモンの分泌などを調整する働きをします。


しかし皮肉にもこうして世の中が高度に進化をするにつれて、本来自然界にあった外界の刺激情報が人為的に変化させられるなどして自律神経の働きが混乱し、人体の最もベーシックな働きに障害が生まれることが多くあります。その一つに #不眠症 がありますが、これは “昼明るく夜暗い”といった至極当たり前に入ってくるはずの自然界の情報が、文明の進化と共に“昼明るく夜も明るい”という人為的情報変化にともなって自律神経が混乱をきたして起こるものです。というのも、睡眠には #メラトニン というホルモンが重要な役割を果たすのですが、このホルモンは昼光色を外界の刺激情報として捉えている時は分泌されず、夕方から夜暗くなるにつれて分泌されていくからなのです。ですから極端にいうと、朝は日の光を浴びて目が覚め、日が昇るとともにその日を浴びて仕事をし、夕方暗くなってきたら仕事を止め、暗くなったら寝るといった暮らしをしていた時代には不眠といった症状を持つ人は皆無だったことでしょう。


#首肩こり#頭痛 はもちろんですが、自律神経が不調となって現れる障害はこの他にも沢山あります。中でも近代特に顕著に増えているものに #不妊症 がありますが、私はこの不妊症も自律神経の不調がその原因の一端にあるのではないかと考え、最近特に注目しています。


また、近年スマートフォンの出現によってパソコンや携帯電話の時代よりも更に長い時間に渡って画面を見ては情報を取り込むことが増えたことで、今後更に自律神経の不調によって起きる障害には注意を向けなければならないと思っています。


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