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  • 執筆者の写真首肩こり自律神経専門マッサージ治療室アンベリール

肩こりは無くならない!?

『どのぐらい通ったら首肩こりは無くなりますか?』こうしたことも“よく聞かれる質問”の中でも上位のほうにあると思います。こうしたことを聞かれた時に「ウチのこの治療法をしたら首肩こりは無くなりますよ」と自信を持っておっしゃる治療家の方もいると思いますが、私は私の信じるところを正直に言います。


『首肩こりは無くなりません』


ただ、誤解なきようお願いします。これは『一度治ったらもう首肩こりにはならないということは無い』という意味で言っているのです。さらにこの “治る”というのはあくまでゼロになるということではない、ということも合わせて読んで下さい。




私はよく例えとして首肩こりの度合いを0-100のゲージで説明することがあります。この数値は、あくまで “モノの例え” として感覚的に解りやすく示したものなのですが、例えば首肩こりの全く無い状態を0とし、外科的内科的診断と治療が必要な首肩こりの状態を100とします。するとその間の細かなゲージの数値はおおよそ以下のようにタイプ分けできます。


  • A) 0・・・首肩こりが全く無い状態。

  • B) 1-30・・・首肩こりを自覚したことの無い人

  • C) 30-40・・・何か慣れないこと(長距離運転など)をした時だけ首肩こりが出る人

  • D) 40-60・・・ワークスタイルや仕事の量など、ある条件下に応じて首肩こりがでる人

  • E) 60-80・・・仕事の有無、内容に関わらず慢性的に首肩こりを感じている人

  • F) 80-90・・・頭痛,不眠,眼の疲れ,冷えなど自律神経の不調を伴う首肩こりがある人

  • G)100・・・特定の病気から現れる首肩こりの疑いが強く医師の診断を必要とする人


これを踏まえて最初の話に戻すと、私が言っている『首肩こりは無くなりません』というのは、どんなに優れた治療を毎日したとしても、上記表上の 【 A) ゲージ0 】になることは無いと言っているのです。むしろ人間の構造上、その状況さえ整えば誰もが首肩こりを感じる可能性はあるので、そもそもも【 A) ゲージ0 】の人は存在しないと言ってもいいのです。ですから、私も含めてですが一般的に『首肩こりを一度も感じたことが無い』という人は、その潜在的な可能性はありながらも今現在 “自覚” に至っていない【B)ゲージ1-30】に位置している人であるとも言えます。



私のところで治療を継続している方は、多くが【 E)とF)の ゲージ60-90 】 に位置する人たちですが、私としては完治として目指すラインは【 C) ゲージ30-40 】です。そこまで下がれば十分完治と言っても良いと思います。


しかし実際にはそこまでもって行くのも色々とハードルは高いのが現実です。そこが首肩こりの難しいところでもあります。なので、ある条件下以外では首肩こりを感じずにいられる【D)ゲージ40-60】までいけば、そこで治療を求める方が良しとするならば、私はそこでペースダウンした治療に移行しても良いと思っています。



もしかして、今回治療する側の私が『首肩こりは無くならない』と言うのは大いに信用を損なうことになるのかもしれませんが、治療を求める側と治療をする側では “治る” という解釈が若干異なるのは当然ありえることなのも前提ですが、治療家の一人として、首肩こりを専門に19年やっている私にとっては『○○をしたら肩こりが無くなる!』といった表現は、逆に言うことも恐れ多いことなのです。



次回は又この話の続きを少ししたいと思います。




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