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  • 執筆者の写真首肩こり自律神経専門マッサージ治療室アンベリール

「性格」と「気質」によって起こる首肩こり

「現代特有の首肩こりは自律神経の不調に原因がある」と考える私には、施術をするに当たっては首肩の筋肉の緊張硬直状態以外にも注視して診る部分があります。

それは、その人の「性格と気質」です。


「首肩こりを治すのには全身の筋肉や骨格のバランスを診る」といった治療家の方は多く、私のところにも、以前行っていた治療院や整体院の先生から「この肩こりは骨盤の歪みからきている」とか「この肩こりは骨格の歪みが原因」とか「この首こりは足裏からきてる」などと言われた方がよくいらっしゃいます。もちろんそれについては、それぞれの施術理論あっての見立てなので間違いではないと思いますが、私はそこの原因や影響は極めて薄いと考えているので特に注視はしておりません。


では私がそうしたものより、首肩の筋肉の状態と共に「気質と性格」をナゼ注視するかと言えば、それはこの気質と性格が自律神経の働きにとても大きな影響を与えているからなのです。ちなみに私がここで言う性格と気質は似て非なるもので、解りやすく言えば「性格」は経験や意思によって形成されていくもの、「気質」は生まれながら動物本能的に形成されているものです。(但し性格の形成にこの気質が影響を与えてることも多いのですが)


例えば「他人の目がすごく気になる」とか「何事も完璧に、物事はキチンとやらないと気がすまない」といった性格を形成している場合や「五感を通して受ける外界からの刺激情報を過敏に取り込む」とか「人と人との間にある空気感を高感度で取り込む」といった気質が形成されている人は、仕事においてだけでなく日々の生活のあらゆる場面で性格的緊張や気質的緊張はそうでない人より高くなってしまいます。そしてそれらが自律神経のうちの交感神経の緊張を常に高めてしまうことで、慢性的な首肩こりを生んでいることが実に多いのです! 


解りやすい例でいえば、まだ仕事もしていない身体も成長し終わっていないはずの小学生や中学生に首肩こりが増えているのは、こうした性格的気質的緊張度が時代背景と共に大人並に高くなっているのも原因となっています。また大人であっても、同じ職場で同じ仕事をしていても「肩がこる人」と「こらない人」がいたり、「仕事をしていないのに肩がこる」といった方も多いのは単に体質ということよりは、この気質的緊張と性格的緊張の高さの個人差に原因があるのです!


更に余談といえば余談になりますが、首肩こりと同じく時代と共に明らかに増えている「不妊」についても、(病的原因がある人は除いて)妊娠しやすい人と妊娠しづらい人が分かれるのも、この気質的緊張と性格的緊張も大きく影響していると私は考えています。


ですから私が首肩こりを施術する時には、首肩の筋肉の状態を知ると同じく、できるだけその人の気質と性格を知り、そのどちらの緊張度合いも下げることに努めているのです。



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